2009年12月12日

のびのび 注連縄

私が小さかった頃、年末になるとおじいさんが、納戸にこもって
たくさんの注連縄を作っていた思い出があります。
そーっと覗いてみたら、子ども心になんだか神聖なものを感じた事を思い出します。きっと、祈りを込めて一家の大黒柱としてがんばっている息子や嫁いだ娘にも送るためだったんでしょう。でもその時代は高度成長期に真っ只中で、残念ながら引き継ぐ大切な技として認識されなかったのでしょうね。今では中国産の注連縄が店先に沢山並んでいます。
 八多の老人会のお世話になり大人だけの講習会を開催、今年は集中して出来たのか、立派な仕上がりでした。
 今回子どもたちだけで、畑から野菜を収穫してお昼の野菜汁やお餅を作りました。子どもたちだけのほうがよく働いたような・・
 ご飯つくりだけじゃないよ! 落ち葉掻きもがんばったよね。
 落ち葉で肥料をつくるよ。
落ち葉に米ぬかや藁を入れて子どもたちに踏み込んだもらいました。子どもたちは今日一日よく働きました、えらいね。
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やっちゃんより
昔から農家にとって里山との関係は、燃料(まき)の準備と土つくりのための「落ち葉かき」が冬がくるまえの大事な作業でした。石油やガス、化成肥料などの地中にある「化石資材」でなく、地表における植物資源を循環させることで我々動物生命体を維持してきました。子供たちには、難解な作業の意味を理解させるのではなく、遊びの延長として一緒に体験をし、徐々に理解してもらうのが一番です。自然の環境を維持していくのは相当なエネルギーが必要ですが、次の代に伝えていく責任が今の大人に必要だと思います。不便な生活を楽しむ「ゆとり」をもって今後も進んでいけたらよいですね。